ベンチマーク結果を再整理してみる

Androidのいろんなファームのベンチマークが溜まってきて訳が分からなくなったのでいったん整理してみる。

ベンチマーク条件

ベンチマークにはBenchmark(http://jp.androlib.com/android.application.softweg-hw-performance-jiCn.aspx)を使う。

条件など

  • ハードはadp1を使用。
  • ワイプしてから、ファーム書き換え後、以下の設定を実施。
    • Screen Timeout: offまたは最長
    • compcache(あれば): on
    • USB接続(PC等と): なし
    • 充電: あり
    • Benchmarkのインストール
    • Benchmarkの設定: 繰り返し回数はそれぞれ5回
    • Wifi/3G: off
  • 上記設定後、リブートを行い、落ち着いた頃にBenchmarkを起動。1回実行した値(繰り返し5回の平均値)を採用。

機能差分

ROM Wifi compcache 情報
SuperD v1.2 http://www.4shared.com/file/185686704/8323a5dd/SuperD12x.html
CSDI v1 http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=621934
Dwang v1.17.1 http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=567023
SuperE v1.0 ? http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=622613
WG-Build Y-2.6 × http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=592466
SuperD FastTest 1.6.6 × http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=613809
Intension v1.2.1 ? http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=619613
SuperD v1.7 × http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=613809
SuperD v1.6.6 http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=613809
SuperEclair 2.1 ? http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=613809
CyanogenMod http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=567610

SuperD 1.6.6BETA、SuperD FastTest1.6.6、CSDI v1はcompcacheモジュールがおかしかったので、差し替えてcompcacheを有効にした。

ベンチマーク結果

結果をグラフにしてみた。CyanogenModを100に正規化した。
グラフィックの速度順に並べ替えた。
f:id:linuzau:20100131002935j:image

CSDI v1のcompcacheを有効にしてみる

エスパニョールファームのCSDIがよさげなので使い込んでみることにした。
せっかくなのでcompcacheが有効になるようにしてみた。

CSDIは、http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=621934からダウンロードできる。
インストール後、まずロケールをenに切り替えることをお勧めする。

compcacheの有効化

下記手順で常に有効になる。Spare Partsとかで有効/無効は切換えられないので勘弁。
元に戻したい人は/etc/super.d/04initsupのバックアップを取っておいて下さい。

ここにあるファイル3つを使う。

設定方法

  • adb remount
  • adb push 04initsup /etc/super.d/
  • adb shell chmod 755 /etc/super.d/04initsup
  • adb push xvmalloc.ko /lib/modules/
  • adb shell chmod 644 /lib/modules/xvmalloc.ko
  • adb push ramzswap.ko /lib/modules/
  • adb shell chmod 644 /lib/modules/ramzswap.ko
  • adb reboot

感想

しばらく頑張って付き合ってみる。

いろいろとベンチマークを取ってみる (CyanogenMod, Dwang, SuperD, SuperE, CSDI, Intension, WG-Build, SuperEclair)

追記: 2010/01/31の日記のほうで再整理しました。

Androidのいろんなファームが出まわっていて非常に面白い。でもいっぱいあってどれが良いのかさっぱり状態なので一挙にベンチマークを取ってみることにした。

対象は、CyanogenMod、Dwang、SuperD、SuperE。一応条件を書いておいたので、他のファームでも条件を揃えて測ってもらえれば比較は可能と思う。
追記: CSDIも加えてみた。
追記2: Intensionも加えてみた。
追記3: CSDIのcompcacheを有効にできたので測り直した。
追記4: SuperEのv1.0が出たので測り直した。
追記5: WG-Build Y26を加えた。
追記6: SuperEclair 2.1を加えた。
追記7: SuperD FastTest 1.7を加えた。
追記8: SuperD 1.7を加えた。

Benchmarkでのベンチマーク

ベンチマークにはBenchmark(http://jp.androlib.com/android.application.softweg-hw-performance-jiCn.aspx)を使うことにした。

条件など

  • ハードはadp1を使用。
  • ワイプしてから、ファーム書き換え後、以下の設定を実施。
    • Screen Timeout: offまたは最長
    • compcache(あれば): on
    • USB接続(PC等と): なし
    • 充電: あり
    • Benchmarkのインストール
    • Benchmarkの設定: 繰り返し回数はそれぞれ5回
    • Wifi/3G: off
  • 上記設定後、リブートを行い、落ち着いた頃にBenchmarkを起動。1回実行した値を採用。

なお、SuperD 1.6.6BETA、SuperD FastTest1.6.6、CSDI v1はcompcacheモジュールがおかしかったので、差し替えてcompcacheを有効にした。

結果をグラフにしてみた。CyanogenModを100に正規化した。
グラフィックの速度順に並べ替えた。
f:id:linuzau:20100130204221j:image

考察

SuperD FastTest1.6.6はWifiが動かなかった。

グラフィックスコアの良いSuperD v1.2、CSDI v1、Dwang v1.17.1が体感速度が速い。
CyanogenMod v4.2.13が意外と速い。

EclairベースのSuperE、Intension、SuperEclairはこれからに期待。

compcacheの有効になったCSDI v1は常用できそう。

感想

こんな情報もすぐに古くなっちゃうんだろうな。

SuperD-1.6.6(BETA/FastTest)のcompcacheモジュールを書き換えてみる

最近、HT-03AにSuperDを入れて使っている。もちろん夢の中での出来事だ。

SuperDのベータ版であるSuperD-1.6.6BETAではcompcacheが無効になっていたので有効になるようにしてみた。
追記: SuperD FastTest1.6.6でも同様でした。同じモジュールを入れれば有効になります。

修正compcacheモジュール

ここに置いた。http://tetsu.homelinux.org/android/superd/ramzswap.ko

使い方

  • adb remount
  • adb push ramzswap.ko /lib/compcache/
  • adb shell chmod 644 /lib/compcache/ramzswap.ko
  • adb reboot

参考

Linuxカーネルはドライバモジュールをロードする際、バージョン違いのものを組み込んで暴走しないようにバージョンチェックを行う(ようにできる)。

カーネル側のバージョンは以下のように調べられる。この例では"2.6.29.6-g6585a85-dirty"がバージョン。
# uname -a
Linux localhost 2.6.29.6-g6585a85-dirty #1 PREEMPT Wed Jan 20 03:02:30 PST 2010 armv6l GNU/Linux

モジュール側のバージョンはこんな感じで調べる。
# strings /lib/compcache/ramzswap.ko | grep "2.6.29"
vermagic=2.6.29.6-g3918fc7-dirty preempt mod_unload ARMv6

微妙にバージョンが違っている。

モジュール側のバージョンを無理やりカーネル側のバージョンに合わせててやればロードできるようになる。
モジュール側のバージョンを変えるには、この文字列を書き換えれば良い。
今回は文字列が同じ長さなので上書きして書き換える。短くなる場合は後ろを00で埋める。長くなる場合は諦める。

バイナリ中の文字列の書き換えはバイナリエディタとかsedとかでできる。今回はemacsで開いて修正した。

感想

まあ、次バージョンが出る(もう出てる?)までのつなぎということで。

cyanogenmod-v4.2.11.1とdwang-v1.17.1のベンチマークを取ってみる

ADP1でいろいろファームを入れ替えていたら、cyanogenmod-v4.2.11.1とdwang-v1.17.1がデータワイプ無しで入れ替えられるのに気付いた。

現状、実用ファームの中ではこれら2つが双璧で、おそらくユーザ数もNo.1, 2だと思うので、どっちも頑張って欲しいものだ。ユーザとしてはどちらを選ぶか悩ましいところだ。とりあえずベンチマークで比較することにした。

Benchmarkでのベンチマーク

ベンチマークはBenchmark(http://jp.androlib.com/android.application.softweg-hw-performance-jiCn.aspx)を使うことにした。

条件など

  • ファーム書き換え後、起動して落ち着いたころの1回目の測定値を使う。
  • 繰り返し回数はそれぞれ5回。
  • 背景でデータ同期等が動いてるかも知れないが気にしない。

結果をグラフにしてみた。数値が大きいほうが良いものと小さいほうが良いものが混在しているので、大きいほうが良いように統一したうえ、cyanogenmodを100に正規化した。
f:id:linuzau:20091229104416j:image

考察

グラフィックスコアはdwangが良い。
CPUスコアはcyanogenmodが少し良い。
メモリスコアは一長一短という感じ。
SDカードアクセスはdwangが速い。

恐らく、性能を追求してチューニングされているdwangと、Eclair DalvikでCPUスコアが高いcyanogenmodという違いが出たのだと思われる。

使い方にもよるが、この手の機器ではグラフィック周りが速いほうがレスポンスが良く感じられる。
現時点では体感速度を求めるならdwangがわずかに有利という感じ。

感想

どっちも頑張れー。

Kindleのファーム2.3が出たので入れてみる

Kindleのファームウェアバージョン2.3が出たので入れることにした。PDFが変換無しで直接読めるらしい。

既に、

  • Jail Breakハック
  • anti-brickハック
  • Unicodeハック
  • Savory

を入れてあるので、変にならないように注意する。

Savoryのアンインストール

順番は逆でも良いか知れないが、忘れないように最初にやっておく。
アンインストールにはupdate_RemoveSavory-0.07-k2i.binを使う。

  • (KindleをPCにマウントして)Kindleのsystemディレクトリのsavory-image-007.ext3を適当な名前にリネームする。savory-image-007.ext3.bakのようにサフィックスを変えておくのが良いと思う。
  • (KindleをPCからアンマウントして)HOME→MENU→Settings→MENU→Restart
  • (KindleをPCにマウントして)Kindleのルートディレクトリにupdate_RemoveSavory-0.07-k2i.binを置く。
  • (KindleをPCからアンマウントして)HOME→MENU→Settings→MENU→Update Your Kindle
  • OKを選ぶと(アン)インストールが始まり、終わると勝手に再起動される。

Unicodeハックのアンインストール

次にUnicodeハックをアンインストールする。

  • ここhttp://blogkindle.com/unicode-fonts-hack/からupdate_ufh_uninstall-k2i.binをもらってくる。
  • (KindleをPCにマウントして)Kindleのルートディレクトリにupdate_ufh_uninstall-k2i.binを置く。
  • インストール時の*.orgファイルがルートディレクトリにあることを確認する。無かったらバックアップからコピーする。
  • (KindleをPCからアンマウントして)HOME→MENU→Settings→MENU→Update Your Kindle
  • OKを選ぶとインストールが始まり、終わると勝手に再起動される。

ファームウェアバージョン2.3のインストール

Whispernetをオンにして放っておくと勝手にインストールされるはず。待ちきれないときは以下のようにする。

  • ここhttp://www.amazon.com/gp/help/customer/display.html?nodeId=200324680#manualからファームウェアをもらってくる。国際版(Global Wireless)の場合はUpdate_kindle2_gw_2.3.bin。
  • (KindleをPCにマウントして)KindleのルートディレクトリにUpdate_kindle2_gw_2.3.binを置く。
  • ルートディレクトリにWhispernetで勝手にダウンロード中の他の*.binがあるようなら念のため削除しておく。
  • (KindleをPCからアンマウントして)HOME→MENU→Settings→MENU→Update Your Kindle
  • OKを選ぶとインストールが始まり、終わると勝手に再起動される。

感想

とりあえずPDFは読めるようになった。
Unicodeハックなしでも、日本語フォントが埋め込み(画像ではなくフォント情報の埋め込み)であれば表示できる。
Unicodeハックを入れれば、日本語フォントが埋め込まれていなくても表示できるようになる。

Unicodeハックは本家http://blogkindle.com/unicode-fonts-hack/でもフォントの種別の違うものが配布されている。
こちらhttp://www.ytsuboi.org/wp/archives/1152とかこちらhttp://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=664073#post664073などでも、フォントを入れ替えたUnicodeハックが配布されている。

自分は、日本語が読めるようになると英語の本を読まなくなってしまうため、Unicodeハックは現在封印中。

Amazon Kindle InternationalでPDFファイルを扱えるようにしてみる。

日本語を表示できるようになったAmazon Kindle Internationalだが、PDFファイルはPC側でファイル変換を行ってからKindleに入れてやる必要がある。
これがなかなか面倒くさい。Kindle DXはPDFファイルが読めることを考えると、なお悔しい。何とかすべし。

Savory

SavoryはKindle 2やKindle International上でePUBやPDFのファイルをKindleが読めるMobipocket形式に変換してくれるというツール。変換をKindle自身でやってしまうというわけだ。
説明等はここhttp://blog.fsck.com/2009/04/savory.htmlにあるが、ちょっと情報が古いため、Kindle Internationalの場合は、こっちhttp://code.google.com/p/savory/から最新版をもらってきてインストールする。

Savoryのインストール

Jail breakが済んでいるのが前提。日本語を読みたいのならunicodeパッチも当たっていること。
それではSavoryをインストールする。

  • ここhttp://code.google.com/p/savory/からupdate_Savory-0.07-k2i.binとsavory-image-007.zipをもらってくる。savory-image-007.zipは解凍してsavory-image-007.ext3を取り出しておく。
  • (KindleをPCにマウントして)Kindleのsystemディレクトリにsavory-image-007.ext3を置く。ルートディレクトリにupdate_Savory-0.07-k2i.binを置く。
  • (KindleをPCからアンマウントして)HOME→MENU→Settings→MENU→Update Your Kindle
  • OKを選ぶとインストールが始まり、終わると勝手に再起動される。

Savoryのアンインストール

アンインストールのやり方も一応書いておく。アンインストールの際はupdate_RemoveSavory-0.07-k2i.binを使う。

  • (KindleをPCにマウントして)Kindleのsystemディレクトリのsavory-image-007.ext3を適当な名前にリネームする。savory-image-007.ext3.bakのようにサフィックスを変えておくのが良いと思う。
  • (KindleをPCからアンマウントして)HOME→MENU→Settings→MENU→Restart
  • (KindleをPCにマウントして)Kindleのルートディレクトリにupdate_RemoveSavory-0.07-k2i.binを置く。
  • (KindleをPCからアンマウントして)HOME→MENU→Settings→MENU→Update Your Kindle
  • OKを選ぶと(アン)インストールが始まり、終わると勝手に再起動される。

PDFファイルの変換

KindleをPCに接続し、documentsディレクトリにPDFファイルをコピーする。
後は、KindleをPCから外しておくと勝手に変換が始まる。時間がかかるので気長に待つべし。寝る前に仕込んでおくのが良いと思う。

変換中の様子

HOMEに以下のように表示される。Converting xxx.pdfというのが変換中のファイル。

f:id:linuzau:20091103200105g:image

感想

複数のファイルをコピーした場合、変換の始まるタイミングがいまいち分からない。変換もいつ終わるのか分からない。しばらくは読めたらラッキーぐらいの気持ちで使い続けることにしてみる。