100ドルPC(OPC-MC200N)でAsteriskのMeetmeを動かしてみる
AsteriskのMeetme(電話会議)を使うにはZaptelからのタイミング信号が必要。
Zaptelをインストールすることにした。
ZaptelはAsterisk 1.6からはDahdiになったが、まだ1.6は使うつもりがないのでZaptelで進める。
Zaptelは回線ボード制御用のドライバ群なので、回線ボードからタイミング信号を受けとる。
しかし、回線ボードを搭載していないマシンの場合、USBからタイミング信号を受け取るためだけのダミーモジュール(ztdummy)だけがあればよい。
以降、Debian上での作業を想定。
Asteriskのインストール
すでにインストール済みだがおさらい。インストールはコマンド一発。
# apt-get install asterisk
後は最低限以下の2ファイルを修正すればSIPによるIP電話機能は使えるようになる。
/etc/asterisk/sip.conf
/etc/asterisk/extensions.conf
Zaptelのインストール
ztdummyを入れるためだけにZaptelをインストールする。
module-assistantがなければインストールする。
# apt-get install module-assistant
後はこれだけでインストールが終わる。
# m-a a-i zaptel # echo ztdummy >> /etc/modules
実害はないが、起動時に/etc/zaptel.confが無いと文句を言われるのがいやなら、
# touch /etc/zaptel.conf
としておく。
Meetmeの設定
会議室の電話番号が701で、会議室番号を1234にする場合、/etc/asterisk/extensions.confに以下のように書く。
/etc/asterisk/meetme.confはいじらなくて良い。
exten => 701,1,Answer exten => 701,n,Wait(1) exten => 701,n,MeetMe(1234,dpM) exten => 701,n,Hangup
メモリチューニング
100ドルPC(OPC-MC200N)はショボいスペックのマシンなので、なるべくメモリを節約する。
topを起動して、大文字Mを打つと使用メモリ量の多い順に並ぶので、いらなそうなのを止めてゆく。
/etc/inittabを以下のように一部コメントにして、gettyの数を減らす。最低でもtty1は残さないと困ったことになるので注意。
1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1 #2:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty2 #3:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty3 #4:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty4 #5:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty5 #6:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty6
その他、余計なdaemonがいたら止める。Debianのポリシーでは、daemonを止める=アンインストール。
例えば、atdが起動されているようなら、以下のようにアンインストールする。
# apt-get --purge remove at
NFSを使っていないならstatdやportmapも止められる。
# apt-get --purge remove nfs-common portmap
やりすぎると動かなくなるので注意。
がんばって、Asterisk無しで使用物理メモリ量30MB、Asterisk有りで40MBまでシェイプアップした。
残り80MBぐらいあるので、Asteriskに関してはメモリ量がネックになることはないだろう。